SMILE Proは費用に見合う?コンタクトのない生活の価値を考える
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- 2026.10.13
SMILE Proについて、話しておきたいこと|費用の比較だけでは決められない、暮らしの話
「SMILE Proを受けるのと、コンタクトを使い続けるのと、どちらが得ですか?」
近視矯正手術のSMILE Proを考えるとき、費用が気になるのは当然です。私も、費用の比較は大切だと思っています。
ただ、最初に正直にお伝えすると、人によっては、コンタクトレンズを使い続けたほうが安いこともあります。
それでもSMILE Proに価値を感じる方がいるのは、変えたいものがコンタクトに払う金額だけではないからです。
裸眼で過ごしやすくなることに、自分はどのくらい価値を感じるのか。そこまで含めて考えていただけたらと思います。
「コンタクト何年分」は、条件で変わります
同じコンタクト生活でも、使い方はさまざまです。1日使い捨てか2週間交換か、乱視用かどうか、どこで買っているか、毎日使うのかスポーツの日だけなのか。
種類や購入先、使う頻度が違えば、年間にかかる金額も違います。ケア用品や診察代をどこまで含めるかでも、計算は変わります。将来の価格や、自分の使い方がずっと同じとも限りません。
手術を受ける場合も同じで、手術料金だけでなく、その後の診察、必要になった場合の追加治療、将来使うメガネまで考える必要があります。
ですから私は、「何年使えば必ず手術のほうがお得です」という説明はしません。
比べるなら、平均的な誰かではなく、その方が実際にどんな生活をしているかをもとに考えたいのです。
「今、何が面倒ですか?」

興味があって相談に来られた方には、まずどんな状態になりたいのかを伺います。
コンタクトのつけ外しが面倒なのか。夕方の乾きが気になるのか。旅行の準備を減らしたいのか。スポーツのときにレンズを意識したくないのか。同じ近視でも、不便に感じるところは人それぞれです。
朝、まずメガネを探してから時計を見る。出かける前にコンタクトをつける。旅行には予備のレンズやケア用品を持っていく。夜、疲れて帰ってきても、寝る前にコンタクトを外す。一つひとつは小さなことでも、それが毎日続きます。
それを負担に感じる方もいれば、特に気にならない方もいます。どちらも自然なことだと思います。
何に困っているかが違えば、手術で得たいものも違います。「裸眼は便利ですよ」と一方的に説明するのではなく、その方の困りごとが手術でどの程度変わりそうかを、一緒に考えたいのです。
裸眼生活は、何もかも不要になる生活ではない
朝、メガネを探さずに見える。コンタクトの装用や管理が減る。そうした変化は、近視矯正手術を考える十分な理由になります。
ただ、手術の目標は、メガネやコンタクトへの依存を減らすことです。一度受ければどんな距離でも一生メガネがいらなくなる、という約束ではありません。
近視や乱視が少し残ることもありますし、年齢とともに老眼などの変化も起こります。必要な場面でメガネを使うことはあり得ます。
「遠くが見やすくなれば、何もかも若い頃の目に戻る」という期待とは、分けて考えていただく必要があります。
その説明をしたうえで、手術のあとにどんな暮らしを望んでいるのかを聞かせてもらっています。
コンタクトにもリスクがありますが、手術にもリスクはあります
コンタクトレンズは、手術を受けずに見え方を矯正できる便利な方法です。一方で、角膜の傷や炎症、感染などが起こることもあり、使い方や管理が大切です。
だからといって、「コンタクトは危ないから、手術をしましょう」という説明はしません。
SMILE Proにも、感染や炎症、乾燥感、光のにじみやまぶしさ、近視・乱視の残りや変化などが起こる可能性があります。追加治療が必要になったり、視力に影響する合併症が起きたりすることもあります。
コンタクトを使わなくなれば、装用に伴う負担が減る可能性はあります。ただ、SMILE Proを受ければドライアイや花粉症などのアレルギーが治る、将来の感染がなくなる、というわけではありません。目の乾きが強ければ、まず状態を調べて、その治療を優先する必要があります。
今の方法の不便さだけでなく、手術で新たに引き受ける負担やリスクも一緒に考えたうえで、選んでいただきたいと思います。
手術の相談では、仕事や趣味の予定等も教えてもらっています
「スポーツを楽しみたいから」「旅行中にコンタクトを気にしたくないから」。そうした理由も、手術を考える大切なきっかけです。
だからこそ、手術のあとの生活についても、手術日を決める前に話しておきたいのです。
翌日の診察で問題がなければ、デスクワークなどを再開できる場合があります。ただ、翌日から見え方が完成しているとは限りません。回復には個人差がありますし、点眼や通院、活動を控える期間も必要です。
試合の日程、旅行の予定、どうしても休めない仕事。そうしたことは、遠慮せずに教えてください。生活の都合は、診察と関係のない話ではありません。
たとえば翌日から必ず車を運転しなければならないなら、「きっと見えるだろう」で手術日を決めないほうがいいと思います。運転の再開には目の状態の確認が必要ですし、ご本人が見え方に慣れているかどうかも大切にしています。
術後に少し待ってもらうことがあるのは、趣味や生活を取り上げたいからではありません。少し気をつければ避けられるリスクなら、あえて負う必要はないからです。
楽しみたい生活に無理なく戻れるように、予定も含めて一緒に考えていきます。
高い順に、良い手術が並んでいるわけではない
料金が高い方法ほどその方に合う、とは考えていません。
まず、目の状態から医学的に選べる方法を整理します。そのうえで、それぞれの良い点や注意点、費用を比べます。
「高いから良い」「安いからこちら」ではなく、その目と希望に合っているかを先に確認したいのです。
もちろん、費用は大切です。決して小さな支出ではありませんし、予算を超えてまで急いで手術を受ける必要はありません。
支払えることと、受けたいと思うことは、別のものです。
「今は受けない」という選択肢もある
興味があるから、相談に来てみた。そういう方には、まず事実を説明します。何が期待できて、何はできないのか。リスクは何で、費用はいくらか。
その説明を聞いて、「今のコンタクトで十分だと思いました」と帰られても構いません。
裸眼で過ごしやすくなることに魅力を感じても、今は予算が合わない。仕事の都合がつかない。まだ手術への不安が大きい。そういうこともあるでしょう。
自分が良いと思う治療だからといって、全員にとって同じ価値があるとは考えていません。
「元が取れるか」の先には、「自分は何を変えたいのか」があります。
コンタクトのない生活を想像したとき、何が一番うれしいでしょうか。それとも、今の生活で特に困ってはいないでしょうか。どちらでも構いません。
大切なのは手術を受けることではなく、自分にとって納得できる選択をすることです。
上記バナーから佐藤眼科公式HP「SMILE Pro」診療案内へ移動します。
手術を受けると決めていない段階でも、ご相談ください。
- 参考資料
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本文の医学的な説明は、以下の資料を参考にしています。院長の経験・診療方針と、研究や公的資料に基づく情報を区別して記載しています。
- 日本眼科学会|屈折矯正手術のガイドライン(第8版・2024年) 適応、術前検査、老眼に関する説明、術後の経過観察。SMILEの国内承認時期についても記載。
- CDC|What Causes Contact Lens-related Eye Infections コンタクトレンズ装用に伴う感染性角膜炎などの問題、適切な装用・管理について。
- PMDA|医療機器 添付文書等情報検索(「VISUMAX」で検索) 承認番号30600BZX00136000。使用目的、注意事項、不具合・有害事象。
- ZEISS|SMILE pro: Recovery 術後の回復には個人差があること、点眼・診察・活動再開についての患者向け説明。海外向け資料。実際の指示は担当医の案内を優先。
- 佐藤眼科グループ|SMILE Pro 公式診療案内 治療内容・手術料金・予約と相談の窓口。料金は2026年10月3日に確認。
佐藤智樹
