内科診療

糖尿病外来

こんな方は一度ご相談ください

  • 検診で「空腹時血糖が高い」「HbA1cが高い」と指摘された
  • 血糖値が境界と言われたが、そのまま様子を見ている
  • のどが渇きやすい・尿の回数が多い・体重減少が気になる
  • 家族に糖尿病の方がいる
  • 血糖値が高いと言われ生活習慣を改善した。血糖も改善したか知りたい。

糖尿病とは

健康診断で血糖値を指摘された方へ
― 自覚症状がなくても、未来の健康と“視力”を守るために ―

「健康診断で血糖値が高いと言われたけれど、特に症状はないから…」
「治療を始めると、食事の楽しみがなくなるのでは…」

そんな不安から、受診をためらってはいませんか?

糖尿病は、自覚症状がないまま静かに進行し、気づかないうちに全身の血管を傷つけてしまう病気です。特に、目の奥にある「網膜」の細い血管は影響を受けやすく、治療が遅れると失明につながることもあります。

しかし、糖尿病は、ご自身の状態を正しく知り、早期に適切な対策を始めれば、合併症を防ぎ健やかな毎日を送り続けることができます。私たちは地域の「かかりつけ医」として、あなたの不安に寄り添いながら、治療を提案していきます。

糖尿病の合併症

血糖値が高い状態が続くと、全身の血管、特に細い血管からダメージを受けていきます。痛みなどの症状はありませんが、体の中ではまるで「静かな火事」のように、ゆっくりと合併症が広がっていきます。

糖尿病の3大合併症

糖尿病性網膜症 糖尿病性網膜症目の奥の血管が傷つき、視界がかすんだり、進行すると失明に至ることもあります。現在、大人の失明原因の上位を占めています。
糖尿病性腎症 糖尿病性腎症腎臓の機能が低下し、進行すると人工透析が必要になります。透析導入の原因で最も多いのが糖尿病です。
糖尿病性神経障害 糖尿病性神経障害手足がジンジンとしびれたり、感覚が鈍くなったりします。立ちくらみや胃腸の不調の原因になることもあります。

さらに、動脈硬化も進みやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる病気のリスクも高まります。大切なのは、これらの合併症が起こる前に治療を始めることです。

糖尿病の症状

当院の外来に来られる患者さまは、様々なきっかけで受診されています。

受診されたケース
  • 「口が渇く、尿の回数と量が多い」
  • 「血糖の高値や尿糖を指摘された」
  • 「健診結果で糖尿病やその予備軍と言われた」
  • 「近親者に糖尿病が多いので気になる」
  • 「糖尿病の治療を中断していたが気になって」
  • 「他の病気で通院中に指摘されて」

特に以下の項目にひとつでも当てはまる方は、まず一度、精査をおすすめいたします。

糖尿病チェックシート

2つ以上当てはまったら、お早めにご相談ください。

のどがよく渇き、水分をたくさん飲む
トイレの回数が増えた(特に夜間)
食べているのに体重が減ってきた
体がだるく、疲れやすい
めまいが出ることが多くなった
手足がしびれる、または感覚が鈍い

糖尿病の診断・治療

内科と眼科の連携による診断

糖尿病治療において、血糖値だけを見て安心するのは非常に危険です。糖尿病による失明は、ある日突然やってくるわけではありません。自覚症状のない水面下で、静かに、しかし着実に進行します。

最も恐ろしいのは、血糖コントロールが良好な時期でさえ、一度傷ついた目の血管の悪化は止まらないことがあるという事実です。「見え方がおかしい」と感じた時には、すでに治療が困難なほど進行しているケースも少なくありません。失われた視力は、現代の医療でも元に戻すことは極めて困難です。

だからこそ、症状がないうちから眼科で定期的に「眼底検査」を受けることが、あなたの視力を守るための唯一にして絶対の方法なのです。

当院では、内科医と眼科医が情報を共有し、血糖値という「現在の数値」と、眼底という「過去からのダメージの蓄積」の両面から、あなたの体を守ります。眼科と同じ日に内科の受診もできる当院の体制は、あなたの未来の視力を守るための「砦」です。

治療の流れ

糖尿病治療は、長く付き合っていくものです。だからこそ、当院では患者様との対話を何よりも大切にしています。

(1)迅速検査
血糖値とHbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖の平均値)は、院内で迅速に測定。その日のうちに結果をご説明し、治療方針を一緒に考えます。
(2)生活に合わせたご提案
お仕事や食生活などを詳しくお伺いし、無理なく続けられる食事や運動のアドバイスをいたします。
(3)納得のいく治療選択
お薬が必要な場合も、なぜ必要なのか、どんな選択肢があるのかを丁寧にご説明します。決して一方的に治療を進めることはありません。

よくある質問

糖尿病のよくある質問はこちらから。
未来の視力と健康を守る一歩を、今日から一緒に始めましょう。