疾患と治療

網膜裂孔・網膜剥離

網膜裂孔・網膜剥離

何かチラチラ見える、虫が飛んでいる、黒いものが見える、暗いところで光がキラッと見える、などの飛蚊症・光視症といわれる症状で来院されることが多く、時には自覚症状がなく、定期検査の中で偶然発見されることもあります。

病状が進んでくると、視野欠損(カーテンをかぶせられたように見えにくくなる症状)や視力低下が起きます。治療としては、その状態によって、網膜レーザー治療またはバックル縫着術や硝子体手術が必要になります。

網膜

治療

レーザー治療

網膜の破れ目の周りをレーザーで焼いて癒着させ、網膜剥離が起こらないように固めます。瞳孔が開きにくい方や白内障などの濁りのためレーザー治療が十分に出来ない場合は、双眼倒像鏡を用いた冷凍凝固を施行することもあります。破れ目が大きいものやすでに網膜剥離が起こっているものはレーザー治療では処置できませんので、網膜復位術や硝子体手術が必要になります。

レーザー治療

手術当日・手術後

当日は通常の診察のように瞳孔を開いて治療を行います。レーザー治療後、特に眼帯等は必要ありません。また、裂孔のタイプによっては1週間ほど安静が望ましい場合があります。

合併症について

レーザー治療を行っても網膜剥離が発症することがまれにあります。

バックル縫着術、硝子体手術

網膜剥離がすでに起こってしまっている場合はレーザーでは治療できず、手術が必要です。手術には2種類あって、網膜にシリコンスポンジを巻き付けるバックル縫着術と、硝子体を取って治療する硝子体手術があります。網膜剥離のタイプによって使い分けます。

網膜剥離の手術

≫硝子体手術について詳しくはこちら

費用

治療は全て保険診療で行い、手術の種類によって料金が変わります。
1ヶ月の医療費が高額になる場合は、高額医療保険が使える場合があります。詳しくはスタッフまでお問い合わせ下さい。